冷蔵庫の電気代、もっと下げられる。家電のプロが冷蔵庫のリアルな節電対策を解説

モノのお役立ち情報

こんにちは、モノウサギです。
家の中で、24時間365日休まず働き続けている家電といえば冷蔵庫です。エアコンは季節によって使わない日もありますが、冷蔵庫は基本的に年中止めることがありません。だからこそ、少しの使い方の違いが、毎月の電気代にじわじわ効いてきます。

冷蔵庫の節電対策としてよく言われるのは、「ドアの開け閉めを減らす」「食品を詰め込みすぎない」「設定温度を見直す」といったものですが、実はそれだけではありません。他の家電でもそうですが、節電で本当に重要なのは、「冷やし方の仕組み」を理解することです。

今回は、知る人ぞ知る家電のプロフェッショナルの視点をもとに、

  • 本当に効果のある節電方法
  • 見落としがちなNG習慣
  • 冷凍性能の見方
  • 買い替えと修理の判断ポイント

を解説します。本気で節電に取り組みたい方はぜひをチェックしてみてください。

音声でも解説しています
今回の内容はPodcastでも詳しく紹介しています。家電のプロのリアルな解説をぜひ音声でも聴いてみてください。(SpotifyもしくはAmazon Musicで聴けますよ)

「詰め込みすぎ」は本当に悪いのか?

冷蔵庫の節電でよく聞くのが、「食品を詰め込みすぎないようにしましょう」というアドバイスです。もちろん間違いではありません。

ただ、実は重要なのは”量ではなく詰め方”です。

冷蔵庫は庫内の“空気の流れ”でものを冷やしています。冷蔵庫の中では、奥側にある吹き出し口から冷気が出て、手前側や下部の吸い込み口に戻ることで空気が循環しています。

つまり、冷気の通り道をふさがないことが最も重要です。食品をたくさん入れていても、

  • 奥にある冷気の吹き出し口が見える
  • 食品の間に隙間が確保されている
  • 吸い込み口を塞いでいない(庫内の下の方にあることが多い)

この状態なら、大きな問題はありません。逆に、食品を壁のようにぴったり詰めてしまうと、

冷気が全体にうまく回らない

冷えムラが起こる😢

冷やすのにかかる時間が長くなる

コンプレッサー(冷やすための心臓部)が長時間動く💪

電気代が上がる⤴

という悪循環になります。わかりやすいですね。ということで、

節電のポイントは、「ものを減らす」より「空気を流す」と覚えるとわかりやすいでしょう。

冷凍庫はむしろ“詰めた方がいい”

冷蔵室とは逆に、”冷凍庫”はケースによっては中身がしっかり詰まっている方が効率が良いことがあります。
冷凍食品が多く入っていると、凍った食品それぞれが冷たさを保つため、冷気は逃げにくく、食品同士が保冷剤になります。結果として、庫内温度が低い状態で安定しやすくなります。開閉時にも温度変化が少なくなり、再冷却の負担が減るため、節電につながります。

冷凍庫で注意すべきは、庫内に付着する霜です。これは外気中の湿気が庫内に入り込み、凍って成長していくものです。霜が成長して分厚くなると、

冷却パイプの冷気が庫内に伝わらなくなる(壁の内側にある)

冷却効率が落ちる😢

必要以上に頑張って冷やそうとする💪

電気代が爆上がり⤴

という問題が起こります。それだけでなく、収納できる容量が減るケースや必要以上に負荷がかかるため、故障の原因になることも考えられます。

霜の対策はシンプルです。日々、見える霜を軽く払い落とすでOKです。
ただ、分厚い霜の壁ができてしまった場合は、一度電源を抜いて、霜を溶かす、もしくはヘラなどで剥がして取り除くことをおすすめします。溶けた水は、多くの機種には排水口があるので、そこから流せば問題ありません。少し手間ですが、電気代の増加や故障して費用が掛かることを考えるとやって損はないかと思います。

ドアの開け閉めはどこまで気にすべき?

次に触れるのは、「冷蔵庫は開け閉めしない方がいい」というアドバイスについて。これは確かに正しいですが、実は、必要以上に神経質になる必要はないんです。

なぜなら今の冷蔵庫は、ドアを開けた瞬間に内部ファンを止めるなど、外気を吸い込みにくくする工夫が施されています。つまり、普通に食品の出し入れで開け閉めをする分にはあまり気にする必要はありません。

ただし、開けっぱなしは別です。かなり地味ですが、何を取るか決めてから開けるようにすることが意外と大事だったりします。そして、ある程度カテゴリで置き場所を定めておくことが大事です。

とてもシンプルですが、ドアを開ける時間が長くなるほど、

開けっ放し

庫内温度が上がる🌞

再冷却に時間がかかる、冷やそうと頑張る💪

電力消費が増える⤴

ということになります。冷蔵庫の「ピーピー」という警告音は、単なるお知らせではなく、「電気代が上がりますよ、いいんですか?🌞」というサインでもあります。

実は多い、“節電を妨げる置き方”

次にお伝えしたいのは、意外と盲点な冷蔵庫の外側です。
冷蔵庫の仕組みはシンプルに言うと、「庫内を冷やして、外へ熱を逃がす」という動きをしています。つまり、この熱が逃げにくいと、冷却効率が落ち、電気代が上がります。

冷蔵庫の周りに物を置かない

外に効率よく熱を逃がすためには、熱がこもらないように冷蔵庫の周りにスペースが確保される必要があります。特に注意したいのは、

  • 側面との隙間
  • 背面との隙間
  • 上部スペース

です。実は、冷蔵庫は背面だけでなく、上部や側面からも放熱しています。各メーカーも、「冷蔵庫と家具や壁の隙間を3cm以上空ける」ことを推奨しています。(取扱説明書を確認してみてください。)
ただ、これは最低限なので本当はもっと空いている方が理想です。

極端に言えば、「部屋の真ん中に置くのが一番効率的なくらい(笑)」とプロは言います。

冷蔵庫の上に物を置くのは?

意外と収納スペースとして活用されているのが冷蔵庫の上部スペース。しかし、小型冷蔵庫なら問題ない場合もありますが、大型冷蔵庫ではあまりおすすめできません。上部も熱の逃げ道だからです。

収納スペースとして便利でも、節電の観点ではマイナスです。もし徹底的に節電したい場合は、上部スペースにはモノを置かないようにしましょう。

冷蔵庫の側面にマグネットを貼るのはNG?

側面にマグネット系を貼っている方は多いと思います。意外ですが、側面にものを貼るのは節電目線ではNGです。冷蔵庫の側面には放熱用の配管が通っていることがあるためです。そこに、

  • マグネット収納
  • カレンダー
  • 書類、ポスター

などを貼ると、熱がこもりやすくなります。とはいえ、マグネットで側面を有効活用している方は多いと思います。ではどうすればいいのか。答えは、”正面”です。
冷蔵庫の正面は放熱に影響を与えないため、何かを貼ることは基本的に問題ありません。

貼るなら前面に。それだけでも冷却効率は少し変わります。

冷蔵庫選びは「冷凍性能」を見る(おまけ)

冷蔵庫選びのポイントはいくつかありますが、多くの人はまず容量やデザインを見ます。でも注目したいのは、冷凍室の温度性能です。

マイナス18℃とマイナス22℃は違う

一般的な冷凍室の温度は”−18℃以下”と定められています。一方、最近の高性能モデルでは”−20〜−22℃”まで下がるものがあります。大した差はなさそうに思えますが、この数度の差で、

  • 食品の鮮度維持
  • 冷凍焼けの防止
  • 保存期間

が変わります。冷凍食品をよく使う家庭ほど、この差は大きいでしょう。

冷凍性能の見分け方

あなたがお持ちの冷蔵庫の冷凍性能は、「品質表示シール」で確認することができます。品質表示シールは、冷蔵庫のドアを開けた内側の壁面や外の側面に貼られていることが多いです。
そこに冷凍性能を示す「*マーク」が記載されています。

****(フォースター)”なら、JIS規格(日本産業規格)で定められた冷凍室の最も優れた性能基準の目安です。

日本メーカーはこの性能に強く、冷凍品質を重視するなら安心材料になります。

まとめ | 自分の冷蔵庫の情報を把握することが大切

この記事のポイントを以下のようにまとめました。

  • 冷蔵室は、冷気の通り道を作ってあげる
  • 冷凍室は、しっかり詰める
  • 冷凍室の霜はちゃんと取り除く
  • 開け閉めで神経質になる必要はない
  • 冷蔵庫の周りは隙間を確保する
  • 上部にモノを置かない
  • 側面に書類やモノを貼らない

世の中には色々な節電アドバイスがあふれていますが、すべてに通じる節電の第一歩は、家電の状態を把握することです。ちょっとした使い方も節電に繋がりますが、まずは自分の家電の性能や庫内の状況をちゃんと意識して把握しておくことが大切です。
まずは、ご自身の冷蔵庫の内部、外部がどんな状態か確認するところから始めてはいかがでしょうか。自分の冷蔵庫がどこのメーカー製品でどんな機能を持っているか知らずに、正しい節電ができるはずがないですよね。ちなみに、それは買い替えや修理の判断のときも同じです。

  • いつ、どこで買ったか
  • 型番は何か
  • 保証はいつまでか
  • 前回掃除、修理したのはいつか

を把握しておくことがとても大切です。節電も、修理も、買い替えも、適切に対応するためには、まずは家電の情報を把握して、状態を知ることから始まります。

「モノ管理」はmonomane(モノマネ)

monomane(モノマネ)は、無料であらゆるモノの保証書やレシートをデジタル一元管理できるアプリです。以下のような情報を簡単に管理することができます。

  • 製品情報(製品名/モデル/型式/製造番号)
  • 購入情報(購入店舗/購入日)
  • 保証情報(保証書画像/保証期間/保証内容/保証提供元)
  • 取扱説明書

どこで買ったどのメーカーの製品でも登録できます。「この冷蔵庫いつ買ったっけ?」「保証期間っていつまでだっけ?5年?10年?」と思ったらスマホですぐに確認することができます。

また、故障などが発生した際も、monomaneからそのまま修理を依頼することも可能です。節電対策を始める前に、まずは冷蔵庫の情報を改めて整理してみませんか。

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