卒業・入学・就職・転職・転勤など、春は多くの方が次のライフステージへ進み、様々な形で新生活を始める時期だと思います。冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機など生活に必須な家電に加えて、初めて一人暮らしをする方のほとんどがテレビを購入します。それぞれ選ぶ際のポイントは様々ですが、家電の中でも特に「テレビ」の選び方はここ数年で大きく変わってきています。
この記事では、家電業界の知る人ぞ知るプロフェッショナルの話をもとに、新生活で一人暮らし向けのテレビの選び方を解説します。特に、以下のポイントを中心にお伝えします。
- チューナーの要否
- テレビのサイズと目への影響
- テレビの設置場所の注意点
音声でも解説しています
今回の内容はPodcastでも詳しく紹介しています。家電のプロのリアルな解説をぜひ音声でも聴いてみてください。(SpotifyもしくはAmazon Musicで聴けますよ)
テレビの種類
まず、そもそも最近主流のテレビは大きく以下の2種類に分かれます。
- 液晶テレビ
- 有機ELテレビ
主に発光方式の違いですが、それぞれ特徴がありますので、シンプルに特徴をまとめました。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 液晶テレビ | コスパがいい ・価格が安い ・寿命が長い ・明るい部屋でも見やすい |
| 有機ELテレビ | 高性能タイプ ・価格が高い ・映像がきれい(黒の表現が強い) ・薄くて軽い |
有機ELは高画質で没入感を得ることができますが、長時間同じ画面を表示すると「焼き付き」が発生するリスクがあり、寿命がやや短いという点は注意が必要です。
テレビを選ぶ際のポイント
ここからは、テレビを選ぶ際のポイントについて最近の傾向も踏まえて解説します。
動画配信サービスを見るモニターとして使う人が増加
実は、最近の若い世代では、テレビの使い方が変わっています。以前は「テレビ=地上波番組を見るもの」でした。しかし現在は、テレビをYoutubeやNetflixといった動画配信サービスを見るための「モニターとして使う人」がかなり増えています。
そういった地上波番組を見る以外の機能を備えたスマートテレビでは、リモコンに各動画配信サービスのボタンが付いていることがほとんどで、テレビは地上波番組だけでなく「動画を見る画面」という役割になってきています。
チューナーの要否
地上波番組と動画配信サービスどちらも視聴できるスマートテレビが主流ですが、もはや地上波番組を一切視聴しないので、チューナーレステレビやモニターを購入する、という方も近年は増加しています。テレビとチューナーレステレビ、モニターの違いは、以下の通りです。
| テレビ(チューナー内蔵テレビ) | チューナーレステレビ | モニター |
|---|---|---|
| ・チューナーが付いている ・地上波/BS/CSが視聴できる | ・チューナーが付いていない ・Youtubeなどの動画配信サービスのアプリを搭載 | ・チューナーが付いていない ・映像の投影専用 |
つまりモニターというと、パソコンのモニターと同じようで、映像を表示するだけの機器ということです。チューナーレステレビやモニターも、チューナー内蔵テレビと同様に50~60インチといった大型サイズが販売されており、動画視聴専用として購入する人も増えています。
チューナー付きかどうかで、何かしらの別途費用が発生する可能性もあるようなので、まったく地上波番組を見ないという人はチューナーレステレビやモニターを購入するというのも選択肢の一つだと思います。なお、モニターの場合は、映像を映すだけなので、別途出力するデバイスが必要にはなります。
テレビのサイズはどれくらいがいい?
テレビのサイズ選びについては、端的に設置スペースと視聴スタイル(好みの問題)です。そのため、設置するためのスペースが確保できるなら、小さい部屋でも大きいテレビを置いて全く問題ありません。
ちなみに「テレビの画面から3メートル離れないと危ない」と言う話を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、実のところこれは、ブラウン管テレビ時代の話です。ブラウン管テレビは電子銃で映像を映していたため、目への影響を考慮してある程度の距離を取る必要がありました。液晶テレビが主流になってかなりの年月が経っている今でも、変わらずこれを意識している人も多いかもしれません。
今のテレビは近くで見ても問題ありません。
液晶テレビや有機ELテレビはブラウン管テレビとはそもそもの映像を映す仕組みが違うため、近くで見ても体への影響はほとんどありません。
なお、液晶テレビはバックライトの光と液晶シャッターで色を表示する仕組みです。そのため、昔のテレビのように「離れて見ないと危ない」ということはありません。
とはいえ、近い距離で長時間の視聴は目や首、肩の疲労につながることはあります。適度な距離が確保できるサイズのモノを選ぶようにしましょう。
一人暮らしのテレビ選びまとめ
これまでの話をまとめると、新生活の一人暮らし用テレビで考慮すべきことは、なによりもチューナーの要否(地上波番組を見るかどうか)です。
普段から動画配信サービスのみ視聴しており、今後も地上波番組を見る予定がない人は、まずチューナーレステレビやモニターを選べば問題ないと思います。
そのうえで、設置スペースを想定したサイズ選びをすると失敗しにくくなります。
テレビの設置場所にも注意が必要
さて、テレビを購入した後はできるだけ長く大切に使いたいものです。ここからは長く使うためのワンポイントアドバイスをお伝えします。テレビはどこに置いてもいいわけではありません。
意外と見落とされるのが、エアコンとの位置関係です。
エアコンの真下にテレビを置くのはNG
テレビを置くときはエアコンの真下を避けた方が良いと言われています。その理由は暖房の熱風が直接当たる位置になるためです。冷房の場合は問題ありませんが、暖房は暖かい空気が下に流れるため、エアコンの真下にテレビがあると熱風が直接テレビに当たることがあります。
実は、テレビは内部でかなりの熱を持つ機器なので、さらに熱が加わると故障の原因になることがあります。エアコンの位置を変えることは容易ではないため、配線を調整して、テレビに温風が直接当たらない位置に配置するようにしてください。
壁掛けテレビなら問題ないことも
ただし壁掛けテレビだとこの問題にならないこともあります。壁掛けの場合は、テレビが壁に近く、エアコンの風が前に抜けるため、直接熱風が当たりにくいからです。
テレビ台にテレビを置く場合は、本体が壁から数十センチ前にでることになるので、真下にあると温風が直撃することなります。事前にエアコンの位置を確認しておくと安心です。
テレビは壊れると高い
最近の家電は品質が高く、テレビも長い期間使えるものが多くなっています。一方で、テレビは壊れた場合、液晶の丸ごと交換になることも多く、修理代が想定よりもかなり高くなることがあります。故障した際には保証加入有無や購入した店の情報などを確認する必要がありますが、購入から長い期間が経つと、以下のような情報が分からなることががよくあります。
- 購入した店
- 購入した時期
- 型番
- 製造番号(シリアル)
- 保証情報(加入先、保証期間、保証内容)
- サポート窓口
転居などに伴って保証書や取扱説明書を紛失してしまうこともあるあるです。そういった状況にならないために、事前に情報を正しく管理しておくことが大切です。
「モノ管理」はmonomane(モノマネ)

monomane(モノマネ)は、無料であらゆるモノの情報を登録・管理できるアプリです。以下のような情報を簡単に管理することができます。
- 製品情報(製品名/モデル/型式/製造番号)
- 購入情報(購入店舗/購入日)
- 保証情報(保証書画像/保証期間/保証内容/保証提供元)
- 取扱説明書
また、故障などが発生した際も、monomaneからそのまま修理を依頼することも可能です。
新生活はモノが一気に増えるタイミングです。この機会に、家電のモノ管理を始めてみませんか。
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