「エアコンクリーニングは毎年やるべき?」
「お掃除機能付きなら、業者のエアコンクリーニングは不要?」
「依頼する場合の業者を選ぶ基準は?」
こうした疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
今回は、「業界のプロが語る裏側トーク」シリーズの第1弾として、エアコンクリーニングの本当に必要なポイントについて、プロの知見をもとに分かりやすく解説します。
語ってくれた方は、家電業界で長年、修理やメンテナンスに携わってきたエンジニアの某氏。家電について知らないことはない、伝説的な家電のプロです。他の記事ではあまり語られていない、実話を交えたリアルな話を余すことなく紹介します。
エアコンクリーニングは必要なのか
結論から申し上げると、「エアコンクリーニングは必要」です。
近年のエアコンは「お掃除機能付き」が主流になってきています。「お掃除機能付き」ということはエアコンクリーニングは不要だろう、と思いますよね。しかし、この機能には大きな誤解があります。
お掃除機能が掃除するのは、主にフィルターに付着したホコリだけです。
そのため、実は「お掃除機能」だけでは不十分なのです。ここでポイントになるのは、カビです。フィルターは綺麗に掃除してくれますが、フィルター以外のカビが発生しやすい箇所をクリーニングする必要があります。
カビや臭いの原因になりやすい場所
- ファン(風を送り出す部分)
- 風の通り道となる内部プラスチック部品
- 熱交換器周辺
特にファン部分は汚れが溜まりやすく、ここを掃除しないと以下のような問題が起こります。
- 嫌な臭いが出る
- 風量が低下する
- カビが増殖する
つまり、お掃除機能付きのエアコンでも、内部クリーニングの必要性はなくならないのです。
クリーニングはだれに依頼すべき? 業者選びのポイント
エアコン内部のクリーニングの必要性について認知され始め、最近では多くのクリーニング業者が存在しています。クリーニング業者を比較するサイトなどもありますが、実際のところはどの業者へ依頼すべきかよく分からず、金額とざっくりとした評価で判断することも多いと思います。
加えて、最近のエアコンは高機能化が進み、製品構造もかなり複雑になっています。そのため、クリーニング業者を選ぶ際には注意が必要です。
業者選びで意識したいポイント
特に重要なのは、
メーカー系の業者、もしくは修理に携わっている業者かどうか
という点です。
世の中には数えきれないほどのエアコンクリーニング業者が存在しますが、その中には、メーカーから正式に分解構造を学ばないままクリーニングを提供しているケースも多々あります。特に、修理の経験や実績がなく、クリーニングだけを提供している業者の場合、製品の構造を正しく理解できていない可能性もあります。
構造理解が浅いまま作業を行うと、
- センサー破損
- 配線トラブル
- 動作不良
といった故障の原因になることもあります。清掃をお願いしたのに、清掃時の取扱いが原因で故障してしまっては元も子もないですよね。
その業者の技術がメーカーの水準かどうかは調べようがない場合もありますが、家電のプロによると、「修理も提供している業者であれば、製品構造を理解できている」ため、比較的安心して依頼できる可能性が高いといえます。
ちなみに、ハウスクリーニング技能士やエアコンクリーニング士といったエアコンクリーニング関連の資格がいくつか存在します。ただし、事業を行う上で必須ではないため、保有していない業者もあります。そういった資格を有しているかどうかも一つの判断材料にできるかもしれません。
フィルター掃除は必要?頻度は?
「お掃除機能付き」ではない場合、フィルター清掃は必須です。エアコンの日常メンテナンスとして何よりも重要なのがフィルター管理です。フィルターにホコリが溜まっていると、冷えなくなるなど機能に異常が出るだけでなく、本体に余計な負荷がかかるため、内部の故障の原因にもなりかねません。
ただし、実際のところは毎日や毎週のように掃除をする必要はありません。負担なく管理できるおすすめの方法をご紹介します。
おすすめの管理方法
月に1回、カバーを開けて、フィルターの状態を確認する
カバーを開けて中を確認するだけです。ホコリが溜まっていなければ、もちろん掃除は不要です。定期的に掃除しなければならない、と考えると非常に億劫ですが、カバーを開けてフィルターの状態を確認するだけなら1分もかかりません。なによりも、フィルターの状態を定期的に把握していることがとても大切なのです。ご自宅の環境や設置場所によって頻度は異なりますので、まずは月1回から始めてみて、様子をみながら調整してください。
ちなみに、お掃除機能付きならフィルター管理は完全に不要かというと、残念ながらそうではなく、フィルターお掃除機能付きの場合でも注意点があります。ダストボックスの清掃が必要なものや外に排出するタイプなどがあり、メンテナンス方法を取扱説明書で確認してみてください。
まずは、あまり難しく考えず、月に1回はカバーを開けてフィルターの状態を確認することからはじめましょう。そして、フィルターの清掃が必要な場合は、取扱説明書をみて、適切な方法で清掃してください。
空気清浄機の併用がホコリとカビを抑制
さて、前述のとおり、定期的に清掃する必要があるわけですが、エアコンを清潔に保つために効果的なのが空気清浄機との併用です。
空気清浄機をエアコンと併用することで、
- ホコリの侵入を減らす
- カビの発生を抑制する
といった効果が期待できます。つまり、クリーニングの頻度を減らすことができます。
特に、イオン放出型の空気清浄機は、ファン内部のカビ抑制にも一定の効果が見られるケースがあります。また、設置場所も重要です。
空気清浄機はエアコンの下に設置してください。
これにより、エアコンに吸い込まれる空気を事前に浄化しやすくなります。これだけで、フィルター清掃やエアコンクリーニングの頻度を減らせるなら、やってみる価値は大いにあると思います。エアコン自体に空気清浄機能が付いているものもありますが、出力が弱く、あまり効果がない場合もあるようですので、別途空気清浄機を設置すると間違いないかと思います。家電のプロはご自宅でこの方法で10年以上使用していても、カビが生えたりしていることはほとんど無いそうです。
とはいえ、カビやホコリはご自宅の環境(構造、風通し、日当たりなど)や設置場所によるところが大きいため、ご自宅の状況にあわせて調整するようにしましょう。
まとめ|エアコンを長持ちさせる3つのポイント
- フィルターは月1回「確認」
- 業者は修理知識のある技術者を選ぶ
- 空気清浄機を併用する
エアコンは適切にメンテナンスを行うことで、性能を維持し、製品寿命を延ばすことができます。
音声でも解説しています
今回の内容はPodcastでも詳しく紹介しています。家電のプロのリアルな解説をぜひ音声でも聴いてみてください。
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エアコンを長く快適に使うためには、製品情報や保証の情報、メンテナンス履歴等を記録しておくことも重要です。情報をしっかり把握しておくことで、以下のようなメリットがあります。
- 故障予防につながる
- 故障が起きた際にあわてなくて済む
- 買い替えタイミングを適切に判断できる

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