暖房はエアコン・ストーブ・ファンヒーターどれが正解?暖房に特化したエアコンとは。【業界のプロが語る裏側トークシリーズ】

モノのお役立ち情報

2月に入り、まだまだ寒い時期が続きますね。皆さんは冬の暖房機器を選ぶとき、

  • ファンヒーターが暖かい
  • ストーブは昔から使っている
  • エアコンは電気代が高そう

といったイメージで選んでいませんか?実際のところどの暖房機器を使うのがいいのでしょう?

今回は、「業界のプロが語る裏側トーク」シリーズの第2弾として、現在の住宅環境に合った暖房機器の選び方について、プロの知見をもとに分かりやすく解説します。
語ってくれた方は、家電業界で長年、修理やメンテナンスに携わってきたエンジニアの某氏。家電について知らないことはない、伝説的な家電のプロです。他の記事ではあまり語られていない、実話を交えたリアルな話を余すことなく紹介します。

ストーブ・ファンヒーターのメリットと注意点

石油系暖房機器は暖房能力が高く、立ち上がりが早いというメリットがあります。しかし、現在の住宅事情を考慮するといくつか課題もあります。

1. 室内排気による臭い

石油を燃焼する暖房機器は、どうしても独特の臭いが発生します。特に、密閉性が高い現代の住宅では、この臭いが気になるというケースも増えています。

2. 石油補充の負担

最近のファンヒーターはタンク容量が大きく、

  • 5〜6リットル程度
  • 高齢者には持ち運びが重い

という問題があります。さらに、給油時に石油をこぼす可能性があり、火災リスクも高まります。

3. 「湿気」が増える

意外と知られていませんが、石油暖房には次の特徴があります。

石油の量に相当する水分が室内に放出される
例)1リットルの石油を使用すると、1リットル分の水分が発生

その結果、室内湿度が上昇し、結露が発生しやすくなり、カビの原因になる可能性があります。
朝起きると、窓が結露していることはありませんか?
この特徴を理解せずに、石油系の暖房機器と加湿器を併用すると、過加湿になるケースもありますので、そういった使い方をしている方は注意が必要です。

おすすめは「エアコン」

臭いや安全性、利便性を考えると、おすすめはやはりエアコンです。ただし、近年の冬の気温を考慮するとエアコンの選び方に工夫が必要です。エアコンの中でもどういったものを選ぶべきか、ご紹介します。

暖房性能を重視するなら、暖房に特化したエアコン

あまり知られていませんが、実はエアコンには、暖房に特化したモデルというものがあります。
それがいわゆる、

寒冷地仕様のエアコン

です。
寒冷地仕様なので、北海道や東北など降雪地帯で使われるものでは?と思いがちですが、外気温が5℃以下になるような地域では、寒冷地仕様のエアコンを使用したほうが実は効率が良いんです。最近は日本中のほとんどの地域でも5℃以下になる日がよくあると思います。

なぜ通常のエアコンは寒さに弱いのか(エアコンの仕組み)

エアコンはヒートポンプという仕組みで動いています。

  • 室内を暖めると室外機は冷える
  • 外気温が低いと室外機が凍結する

そして、この凍結を防ぐために霜取り運転が行われます。しかし霜取り中は、

  • 暖房が止まる
  • 電気代が上がる

というデメリットがあります。ということで、5℃以下のような寒い環境で通常のエアコンを使用していると、余計な電気代がかかるうえに、暖まりにくい状況が発生します。

寒冷地仕様エアコンの特徴

寒冷地仕様モデルの場合、以下のような特徴があります。

  • 室外機を温める補助機能がある
  • 霜付き防止設計がされている
  • 暖房持続性能が高い

そのため、外気温が低い環境でも安定した暖房が可能ということです。

寒冷地仕様エアコンは価格が高い?

寒冷地仕様エアコンは、追加の機能を有しているため、通常モデルより購入価格は高くなる傾向があります。メーカーや性能にもよりますが、一般的に通常モデルの約1.5倍前後の価格帯のものが多いです。

ただ、その分次のような素敵なメリットがあります。

  • 暖房効率が高い
  • 他の補助的な暖房機器が不要
  • 霜取り運転が減る

結果として、年間の電気代が抑えられ、コスト安くなるケースも多いです。こたつや電気カーペットなどの併用が必要なくなることもかなり大きいと思います。
ちなみに、エアコンの場合は石油系暖房機器と異なり、加湿性はないため、必要に応じて加湿器を併用することをおすすめします。

まとめ | 暖房をエアコン中心にすることで得られるメリット

以上をまとめると、日本全国で寒さが厳しくなってきている近年では、寒冷地仕様エアコンが圧倒的におススメです。エアコン中心にすることで得られるメリットを整理すると以下の通りです。

  • 臭いが出ない
  • 石油購入や給油作業が不要
  • 火災リスク低減
  • 他の暖房機器が不要になる

特に高齢者世帯では、安全性の面からエアコン暖房を選択するケースが増えています。
暖房機器を選ぶ際は、暖かさや価格だけでなく、

  • 安全性
  • メンテナンス性
  • 住宅環境
  • ランニングコスト

を総合的に考えることが重要です。

音声でも詳しく解説しています

今回の内容はPodcastでも紹介しています。家電のプロによるリアルな解説をぜひ音声でもお楽しみください。

家電のメンテナンス履歴を残しておくことも重要

暖房機器は長期間使用する家電です。修理や買い替えを判断する際には、

  • いつ購入したか
  • どんなメンテナンスをしたか
  • 使用年数や使用状況

といった情報や履歴が役立ちます。

R&Rが提供するモノ管理アプリmonomane(モノマネ)では、家電の修理履歴やメンテナンス履歴をまとめて管理できます。いざというときに慌てないために、この機会に無料のモノ管理をはじめてみませんか?

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